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Meet the Designer #2 | Cihan Yılmaz x FitPartner

Meet the Designerは毎回Artefactに所属するUIデザイナーが登場し、デザインした一つのプロダクトを通してそれぞれのデザインプロセスや考え方、テクニックに迫るシリーズです。

Cihan Yılmaz

https://dribbble.com/cihanyilmaz

Cihan@2x-min

1999年から複数のインタラクティブデザイン会社にて、デザイナー、プロジェクトマネージャーとして勤務。 現在まで、複数のプロジェクト、企業にUI/UXデザイナーとして参画し、Web、モバイルの分野で活躍している。 Photoshopやデザインについて雑誌での執筆経験もある。

FitPartner

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友達や家族などと2人1組でペアを作り、健康管理やダイエットを効率良く行うためのソーシャル健康管理アプリケーション。日々のアクティビティや食事などの情報をパートナーと共有することによってモチベーションの維持や楽しさに繋がります。

"自己紹介をお願いします。"

Cihan Yılmazといいます。
WebサイトやモバイルアプリなどのプロジェクトでUX/UIデザイナーとして働いていて、FitPartnerのようなプロダクトデザインやブランディングまで幅広く手がけています。

"FitPartnerをデザインすることになったきっかけについて教えてください"

実はFitPartnerにはプロジェクトの初期から関わっていた訳ではなく、もともとは別のチームがデザイン・開発を行なっていたのですが、プロジェクト中盤にアプリの開発まで進んでいた状態で様々なUX的な問題が露見し、プロジェクト自体の再設計を行う必要が出てきた段階で私に声がかかりました。

  • UX的な観点で設計されていない
  • UIデザインの一貫性や計画性がない
  • 実際のユーザーのユースケースが考慮されていない

と言った問題を抱え、さらにプロジェクトのリリースまで時間がないと言った状況でした。
私がプロジェクトに参加した時には、限られた時間でプロダクトリリースまで持っていく必要がありました。

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"FitPartnerをデザインする際に担当した領域、ワークフローについて教えてください"

このプロジェクトではUX/UIだけでなく、ブランディングやUXリサーチ、プロジェクトマネージャーの業務を担当しました。

プロジェクトの設計段階で行なったこととして、

  1. プロジェクトの全体像とゴールの明確化
  2. マーケティング戦略、市場占有率、ユーザーレビューなど、競合アプリケーションの分析
  3. フィットネス関連アプリを利用しているユーザー数人と直接話すことで、ターゲットユーザー層の特徴や傾向を分析

また、自分でも競合アプリを実際に利用して、ユーザーとしての感覚を掴むようにしました。

今回はリリースまでの時間が限られていたため、ワイヤーフレームに時間を割くことはせず、UIデザイン制作にすぐに取り掛かりました。

"FitPartnerのUIデザインのためにこだわった点、インスピレーションの元として参考にしたものなどはありますか?"

UIデザインに関してもっとも気をつけた点として、
実際にユーザーがアプリを利用する状況、つまり、

「運動をしながら利用する」

と言う点を常に念頭に置き、できる限り簡単に操作することのできるUIになるよう心がけました。

読みやすく、すぐに運動に戻ることができ、フィットネスを行うユーザー自身やパートナーが簡単にデータを確認することのできるUIにしました。

他のフィットネス関連のアプリをダウンロードし、実際に運動をしながら利用してみることで得ることのできたユーザー体験を今回のアプリに活かすようにしました。

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"UX面で気をつけたことなどあれば教えてください。"

もしプロジェクトが自分自身でも興味が持てるものであれば、

「自分の問題を解決できるのであれば、他の人々の問題も解決するものになる」

といったことを考えながらデザインしています。

良いUX/UIデザイナーになるためにはまず、

自分自身のユーザーとしての行動について良く知っている

ということが重要だと思います。
多くの場面で自分自信をユーザーとして想定した上でUIをデザインすることになるので、自分のユーザーとしての傾向などについて良く知っていることはとても役に立ちます。

UX的に難しい問題に直面した時には、問題を細かく分けて理解・解決のしやすいように分析するようにしています。他のUXリサーチャーに意見を聞くことも有効な手段だと思います。

"デザイナーとしてデザイン以外の部分でプロジェクトに貢献できる部分は何ですか?"

プロダクトデザイン、プロジェクトマネージメント、UXアナリストなどの業務を担当することができます。予算等の都合もあり、製品開発に関わるこれら全ての業務の担当者を集めることができるプロジェクトはまだ少ないかと思いますが、UXデザイナーのように今後重要性を増して注目される職務となってくるかと思います。

"制作に使用したツール、環境等について教えてください。"

すべてのUIデザインはSketch (https://www.sketchapp.com/) で行なっています。
最近はワイヤーフレームなどもSketchで行うことが多いです。

プロトタイピングにはInVision ( https://www.invisionapp.com ) とMarvel ( https://marvelapp.com) を使用しています。

アニメーションを表現する必要のある場合には、Flinto (https://www.flinto.com/) というソフトウェアを使用しています。

制作物をエンジニアに共有する際にはZeplin (https://zeplin.io/ ) を使用しています。

"納品の際に工夫していることはありますか?"

プロジェクトのステークホルダーやUXテストのために、UIデザインの他にUIプロトタイプを渡すようにしています。MarvelやInVisionを使用することでこのようなプロトタイプを作成しています。

"今後挑戦していきたい領域・プロジェクトなどはありますか?"

UX的な問題、悩みを抱えているプロジェクトに挑戦する時はいつもとてもわくわくします。
テクノロジーとしては、スマートTVや電気自動車のコンソールデザインなどに挑戦してみたいです。